
”派遣さん”という呼び方が好きではありません。
だから私は派遣社員として働く人のことを話すとき
「派遣の方」と呼びます。
直接雇用で働く人たちを「社員の方」と呼びます。
”さん”と「方」の違いで何が違うの?と思われるかもしれません。
私には”派遣さん”という呼び方は個人の個性を無視した呼び方に
聞こえるのです。
私は社会人人生の半分くらいを派遣社員として働いてきました。
ある派遣就業先の正社員の方たちが会話の中で
一緒に働いている派遣社員を”派遣さん”と言うのを耳にしました。
なんともいえない不愉快な気持ちになりました。
一緒に働きながら、職場によっては仕事の内容も
正社員と派遣社員に差もなく働いているのに
派遣社員を一個人としてみていない呼び方に聞こえたのです。
”派遣さん”と言った人たちは数人の派遣社員をさして
”派遣さん”と呼んだのかもしれません。
あるいは「派遣社員」という立場で働く人の総称として
”派遣さん”と呼んだのかもしれません。
また派遣で働く人の中にも自分を含めた派遣社員の話をするときに
”派遣さん”と言う人もいます。
私が”派遣さん”という言い方に違和感を感じることが
大げさな反応なのかもしれません。
それでも”派遣さん”という言葉は
派遣社員として働く人の個性を無視した呼び方に
私には聞こえるのです。
派遣社員は非正規雇用です。
非正規雇用でも自分の仕事に誇りを持って働いている人は大勢います。
(中にはそうでない人もいるでしょうが、それは正規雇用でも同じでしょう。)
だから個人の存在を無視したような”派遣さん”という呼び方が
私は好きではありません。

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